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精神科で看護師がストレスに感じることはどんなことですか?
精神科 看護師のストレスにはどんなものが多いのでしょうか?
精神科は心の病をケアする診療科です。精神科の看護では、時に患者さんの精神症状による暴言や暴力、精神行動に対応しなければならないこともあります。
そのために精神科はストレスがたまりやすい場所というイメージをもつ看護師さんもいるのではないでしょうか。
やはりストレスになりやすい現場は、職場として気が引けてしまいますよね。
しかし精神科は、看護師としての存在意義ややりがいを感じることが出来れば、ストレスを緩和できる現場ではないかと思います。
あなたにも、あまり心配しないで精神科への転職に一歩踏み出して貰えたら嬉しいです。
今回は精神科の職場を詳しく知ってもらえるように、精神科看護師のストレスについてお話ししていきます。
精神科の看護師がストレスになることとは?
精神科で看護師がストレスに感じることは、私個人の経験となりますが、2点ほどあります。
まず1点目のストレスは、看護師が医師と患者さんの板挟みになることが多いということです。
精神科の場合は、患者さんが医師に話を聞いてもらいたいと要求する時に、精神科医が忙しくて話を聞く時間を取ることができないことがあります。
看護師からも精神科医にお願いするのですが、医師は受け持ち患者さんが多いためどうしても時間を割くことが難しいことがあります。(患者さんの話・訴えを聞くにはとても時間がかかるのですね)
そのため看護師が代わりに傾聴するのですが、患者さんは看護師よりもやっぱり医師に信頼を置いているので、直接医師と話をしたいという希望がとても強いです。
ですから、その希望が通らないことで看護師への不満の訴えがより強くなってしまうのです。
時には更に落ち着きがなくなったり、精神症状が悪化する患者さんもいるため、看護師はその対応に追われてしまいストレスに感じることがあります。
看護師が医師と患者さんの板挟みになることは他科でもよくあることかもしれません。
しかし、精神科の患者さんではその対応がより難しく板挟みの状態が強くなってしまうのです。
2点目のストレスは、患者さんを拘束することについてです。基本的には、患者さんの拘束はできるだけ行わないようにすることが目標となっています。
しかし、患者さんの中にはどうしても拘束を続けなければいけない疾患の方もいるのです。
例を挙げると、水中毒がある患者さんです。水中毒があると水を飲むということは命に関わることなので、水を飲みすぎないように注意しなければいけません。
しかし周囲の環境から水を全く無くすことは難しいですし、かつ患者さんも自己制御できないため、やむを得ず日々ベッド上で拘束が必要となってしまうのです。
そうすると、看護師も段々と拘束する行為が普通の感覚になってしまうことがあります。
水中毒に関わらず急性症状が強い患者さんへの拘束や、隔離部屋に入ってもらうことも同じです。
このように本来であれば患者さんにもっと自由な生活をさせてあげたいと思う気持ちもある中、業務とはいえ拘束・隔離をしなければいけないこと、そしてその行為自体が普通の感覚になってしまっていることはとてもストレスに感じます。
精神科の看護師はストレスを疾患に関わって感じる?
精神科の看護師がストレスを感じやすいのが、疾患との関わりです。
精神疾患は投薬による精神症状の緩和や生活指導等を行うことによって、退院や社会への再適応を目指すことが可能な疾患です。
しかし、まだ社会的には精神疾患の理解は不十分といえます。
そして身近な家族でさえも精神疾患、精神症状の理解が難しいということが実際です。
ですから、患者さんが入院した途端に家族が面会に来なくなってしまったり、態度が冷たくなってしまったりすることがあります。
中には離婚や絶縁状態になってしまうケースも私は経験したことがあります。
しかし、精神疾患によって最も苦しい思いをしているのは患者さん本人なのです。
さらに家族までも疎遠になってしまうことで、病気で苦しむ患者さんをより孤独にさせてしまっているという現状があります。
このようなケースを担当しているときは、家族に患者さんの疾患を理解して貰いにくいことについて看護師としてストレスを感じることがあります。
また社会的にも病院以外で患者さんを受け入れる施設が少ないことや、病院と地域支援機関の連携不足によって退院ができない患者さんも多くいます。
患者さんが社会へ再適応できるようになるためにも、もう少し家族や社会が精神疾患に対して理解が得られるようになるといいなと私は感じています。
精神科 看護師のストレスを緩和するために!私たちの存在意義って何だろう?
精神科の看護師がストレスを感じながらも、前向きに仕事をしていくためには・・・あなたはどうしたら良いと思いますか?
「あまり考えすぎないようにする!」「業務として割り切る!」のもいいかもしれませんね。
しかし、私は精神科看護師としての存在意義ややりがいを持つことがストレスを増幅させない為にも大事ではないかと考えています。
精神科の患者さんの症状には幻覚や幻聴などが良くあります。
つまり私たちには見えないものが見えていたり、聞こえないものが聞こえたりしているために、患者さんは他人から監視されているように感じて怯えているのです。
もし本当に自分が他人から常に監視をされているとしたら、誰でも自分が無防備にしていることがとても怖いと感じますし、さぞかし落ち着かなくなってしまうことでしょう。
そのような落ち着かない状態が、社会に適応できない、暴れる、錯乱、引きこもるといった精神症状を引き起こしているのです。
ですから精神科病棟や隔離部屋は、このような怯えている患者さんを周りから隔離することで社会から守ることができる安全な空間として存在しています。
そして精神科看護師の役割は、危険行為をする患者さんを単純に閉じ込めたり拘束するだけではなく、症状に怯えている患者さんを保護して社会から一時的に守るということなのです。
きっとこのような保護できる空間や人がいなければ、患者さんの精神状態は更に悪化していくことでしょう。
私は“患者さんを保護する”ということにも精神科看護師の存在意義ややりがいを感じています。それによって、日々の業務もストレスだけではなく、その業務の意義を見出しながら働くことができるのではないかと思います。
ここまで私の経験を中心にお話ししてきましたが、精神科で感じるストレスはきっと人それぞれで様々なものがあるでしょう。
実際に転職先を見学したりスタッフに直接聞いてみると、より不安が少なくなるのではないでしょうか。
まずは看護師転職サイトに相談して、精神科の転職先を探してみませんか?
執筆者情報
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